20代が生徒に何を教える!?

若くして英語講師となった「いっさ」が、若者の視点で教育を、良い意味でも悪い意味でも、ぶった切ります。

ボルダリング親子から学ぶ、「褒め」のテクニック3ヶ条!

どうも、いっさです。
 
最近、ボルダリングにはまっています。
塾の先生というのは、だいたい仕事が始まる時間が遅いです。
なので、少し早めに起床し、近場のボルダリングジムで一汗かいた後でも、十分仕事に間に合います。
(その分、だいたい夜遅くまで仕事をせねばならないのですが、まぁ当然っちゃ当然っすね)
 
というわけで、土曜日の仕事前に行ってまいりました!
 

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どういう競技かというと、
壁に出っ張っている石みたいなもの(ホールド、という)を使って、手と足を駆使しながら、うんせうんせとよじ登っていく競技です。
その際、ホールド部分には様々な色や形のテープが張られており、登る際はこのテープの色や形のテープと同じ場所しか使ってはいけない、というルールがあります。これが意外と頭を使う競技でして・・・。
 
分かりやすい解説を希望の方は、以下のリンクをぜひお読みになってください。
 
 
私も始めてからまだ1か月程度しか経っていないため、かなりの初心者です・・・。正直、最初は握力と腕が死にます。
上手い人の上り方を参考にしたり、話を聞くことで、私も一つ一つの課題をクリアしていっている状況です。
ただ、今日も以前できなかったコースをクリアすることができて、ひとまず満足はしています。この達成感がボルダリングの醍醐味ですね!
 
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さて、今回のテーマは「褒め」です。
 
褒めるということは、塾の先生にとっては必須のスキルです。
褒めが下手くそな先生は、例外なく授業も下手くそです。(私が言うのもなんですがね・・・)
ただまぁ、私も最初は褒めるのはものすごく下手くそでした。
というか、人生で褒められた経験が著しく少ないので、どう褒めたら良いのかがそもそも分からなかったんですよね。
 
ただ、2年ほど子供たちと接していくと、褒めるというのは「技術」で何とかなるものだ、ということが分かってきます。
別に、心から褒めなくても良いのです。はっきり言ってしまえば。
 
その最初のスキルとしては、まず「できたこと」と「やったこと」に対する褒めに、違いを付けることです。
どういうことか、ボルダリングを例にしてみたいと思います。
 
 
私もボルダリングを始めて気付いたことなのですが、意外と6~12歳くらいの小さな子も積極的によじよじ登っているんです。
あんな小さな体でなぜこんなによじ登れるのか、と不思議に思うくらい、彼らはスイスイと登っていきます。
そんな彼らでも、難しいコースに差し掛かるときは、当然失敗をするものです。今日のボルダリングジムでも、そんな親子がおりました。
 
恐らく7、8歳くらいの女の子と、そのお母様です。
なかなか思うようにクリアできず、少し悔しそうながらも、その女の子は果敢に挑戦し続けます。
お母様は横で「黄色のホールドに左手をかけて!」、「そこに右足かけて・・・そうそうそう!」と我が子を鼓舞しつつ、見守ります。
ここで大事なのは、「具体的な指示」を出してあげることです。
また、クリアできずに落下してしまった時も、「おしい!けど、あそこまで行けたよ。」と小さい一歩ながらも成功していることを子供に分からせてあげます。
要するに、「失敗を失敗と捉えさせず、小さな一歩である」ことを無理やり教え込ませているんですね、お上手でした。
最後、悪戦苦闘していたコースをクリアした娘に対し、お母様は「すごいすごい!」と大げさに、拍手までしながら「全力で我が子を褒め称えます」
子供の表情は言わずもなが、ニコニコした表情。そして、次なる難関へと挑み続けるのでした。
 
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いかがでしたか?
素晴らしい「褒め」の技術に、私も勉強させていただきました。つまり・・・
 
①具体的な指示を出してあげる
・親は子供に「勉強しなさい。」、「復習はちゃんとしたの?」、「塾行く前に予習しときなさいね。」などという機会がたくさんあるかと思いますが、そもそもそんな親が「勉強する」とはどういうことかを説明できていないのです。
 
②失敗を成功に変換する
・数々のベテランの先生がおっしゃってました、「勉強できるようになりたくない子供なんていない」と。そう、彼らは勉強できるようになりたくてたまらないのです。親に、先生に褒めてもらいたいし、良い点だって取りたいのです。けど、なかなか思うようにいかずに勝手に落ち込んでしまうのです。そんな時、「ちゃんと成果が出ていること」を子供に分からせてあげないと次に進めません。
 
③全力で、我が子を褒める
①ができたら褒める、②のときも褒める。しかし、最後の目標に達成した瞬間は、これ以上褒められたことがないくらいに全力で褒めてあげるのです。これが「できたこと」と「やったこと」に対する褒めに、違いをつけるということです。
 
とにかく、子供は「褒められたこと」に対して成長をします。
しかし、成長という言葉が必ずしも良いものとは限りません。悪い方向にだって成長するのです。それは、悪い褒め方をしてしまう時に起こりうることです。
ぜひ、子供にとって正しい褒めをしてあげてほしいし、私もそんな風にいつも褒められたらな、と思っています。
 
あと、余談ですが・・・ボルダリング、楽しいですよ?(笑)みなさんもぜひ!
 
それでは、この辺で!