20代が生徒に何を教える!?

若くして英語講師となった「いっさ」が、若者の視点で教育を、良い意味でも悪い意味でも、ぶった切ります。

20代が考える、教育業界がちっとも育たない「3つ」の根本的な理由

f:id:issa-eigo:20170825054311j:plainどうも、皆さん。いっさです。
 
ゆとり世代代表として、一言申し上げたい。
 
日本の今の教育、ダメすぎませんか・・・?
 
いや、今の教育ってよりも、昔からダメだったんですよね?(多分)
 
流れとしては、以下のような感じ。
 
 
詰め込み教育」・・・いっぱいちしきつめこめー(どさー
ゆとり教育」・・・頭が硬い人間が増えてしまう。今こそ考える力を!
「脱・ゆとり教育」・・・今こそ【生きる力】を養う時代!
 
 

・・・(゚Д゚)生きる力ってなんだ・・・。

 
もう迷走しちゃってますね、だいぶ。
 
ただ、この変遷を辿ると、ここまで迷走しまくっている教育業界がなぜ育たないのかが、明確になります。
 
20代の教育者として、私が考えるのがこの3つです。

 

・親
・先生
・国
 
 
 
1.親
何がいけないかって、「子供に対する信用がない」こと。
英国でこのような調査結果があります。
 
子供を外で遊ばせることが減っている。=子供が危険で心配。
なのは分かりますが、その過保護さで、本当に子供は育つのでしょうか?
また、最近だと都心部では中学受験をする子が多くなっているらしいです。
けどそれは、子供の意向(子供が中学の進学校にいきたいという気持ち)だからではなく、親の意向というのですから、こりゃ不思議なものです。
 
勉強というのは、楽しいからやるんです。
僕ら塾の先生は、いわば勉強のプロフェッショナル。(まぁプロじゃない人もいるけど・・・)
スポーツにもちゃんと教える人がいるんです。それと全く一緒です。
勉強というものを、何か誤解している保護者の人が目立つのもありますが、第一大人が子供を信用しきれていないのが実態です。
もう少し、子供の話に耳を傾けて、その子が本当に心から「楽しい」と思えるものに全力で投資すべきじゃないかな、というのが僕の持論です。
教育業界がダメになる理由は、過保護すぎて、いつの間にやら「子供中心の教育」ではなくなっているところ。ここがミソなんじゃないかなと思いますね。
 
2.先生
何がいけないかって、「ビビりすぎ」です。あと「弱い」
先生というのは、子供より当然「先を生きている」わけですね、読んで字のごとく。
そんな大人が「子供が怖い」だの「保護者が怖い」だのと怖気付いてしまっているのがそもそもダメです。
 
と言っても、これは若い先生(僕含めね)が悪いわけでなく、ベテランの先生も当然悪い。
先生、というのは「教える」ことを生業にしている分、「プライド」がめちゃくちゃ高い。
「この指導法で間違いない。俺はこれで10数年指導をしてきたんだ。」という、たかが10数年程度の実力を紋所に、上から目線で部下である若者にもキツく「指導」をしてくるのです。
我々のところにも、少なからずそういう人はいますね。
もう少し、ベテランの先生方には「柔軟性」というものを持っていただきたいもの。
これでは、将来有望な先生が育つわけもなく、若い先生はどんどんと自信を失い、やがて先生を辞めるのです。
 
この、「ビビりすぎ」に関しては思うところがたくさんあり、一言では説明しきれません。また、後日ブログで書き留めるとしますね。
 
3.国
何がいけないかって、「現場を知らなすぎる」ことと「不透明で定義が曖昧な教育の提示」です。
 
そもそも一体何人の官僚の方々が、生の現場を視察しているのでしょうか・・・。
子供の実態を把握できず、先生の実態を把握できずで、どうやって教育を変えていくというのでしょうか。
 
また、脱・ゆとり教育にある「生きる力」ですが、それって一体どうやって養うものなのでしょうか。
 
詰め込みもダメ、ゆとりもダメ、じゃあ後はなにをするの?という感じ。
なんだかなぁ、という感じでございます。
まぁこれに関しては、少し直感めいた部分もあり、根拠が若干曖昧ですが・・・。
ただ、詰め込みから脱・ゆとりの変遷を辿ると、こう考えざるを得ないのもまた、事実ですよね。
 
 
 
ここまで一通り、紹介はさせていただきました。
あくまで、20代の講師が、これまで教育を受け、教育をしたものの意見です。
 
ここで言いたいこと。
教育産業が育つ、ということは、紛れもなく「子供たちが平等に、その子が持つ限界値まで育て、引き上げる」ことを意味しているはずです。
利益創出を考える民間団体であっても、成績が上がって志望校に受かれば、人は寄ってくるものです。
学校という場所も同じでしょう。私立なら尚のことでございます。
 
じゃあ、子供達にとっての育つとは何でしょうか。
私は、「その子がやりたい、したいと思えることを全力でやる」ことだと思います。
そして、我々講師は、その子がやりたいと思えることを成し遂げてもらえるために、「長い人生の分岐点である、今この瞬間を支え、後押しをし、そして見守る」ことが何より大切だと考えています。
 
それこそ、私の仕事でもありますしね。これがまぁ大変ですが、やりがいはありますよ。
 
日本の教育を変えるのなら、まずは子供を変える。
子供を変えるなら、まずは身近な大人が変わる。
そして、大人が変わることで国も変わるのだと、思っています。
 
そんな世の中が、良いですよね。(遠い目)