『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』
どうも、受験生時代、世界史のセンター試験の得点が51点だった、いっさです。
子供のときは、歴史は嫌いでした。
ただ、今はすごく好きです。
歴史は数多くの学びと視野の広さを、私たちに与えてくれます。
この度は、『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』というタイトルの本を読ませていただきました。
〜目次〜
序章 司馬遼太郎という視点
第1章 戦国時代は何を生み出したか
第2章 幕末という第転換点
第3章 明治の理想はいかに実ったか
第4章 鬼胎の時代の謎に迫る
終章 21世紀に生きる私たちへ
以下、私が個人的に学ぶことができた部分です。司馬遼太郎さんの書籍には、どのような学びがあるのかを教えてくれています。
本物のリーダー像
司馬さんが描きたかったリーダー像というのは、国を誤らせない、集団を誤らせない、個人を不幸にしない、ということに尽きると思います。
押し切り通すリーダーなんていらない。
地に足をつけ、周りを見渡す人物こそが尊いだ、と。
歴史を動かす人間
司馬さんが考える「歴史を動かす人間」とは、合理主義と使命感を持ち、「無私」の姿勢で組織を引っ張ることのできる人物だったと言えます。
自分自身のための仕事ではないことをわきまえ、
その上で合理さと使命感を持ちながら行動をしていく。
幕末の英雄、坂本龍馬などを皮切りに論じてくれております。
塾講師も一緒だ、と感じています。
我々に歴史を動かす力はないけれど、教室という空間で授業をすると、我々講師はリーダーであり、それこそ「無私」の姿勢で子供たちに教えていかねばなりません。
おそらく、どの業界にも言えることでしょう。
今の仕事に不満がある方、何のための仕事かを見失ってしまっている方、
はたまた、最近会社で昇進した方にも、素晴らしい指摘とエールを送ってくれるはずです。
歴史を学ぶのではなく、歴史に学ぶ。
そんな姿勢を子供たちにも説いていきたいですね。
それにしても、終章「21世紀に生きる私たちへ」というタイトル。
これは、おそらく司馬さんが大阪の教科書に寄稿した「21世紀に生きる君たちへ」のタイトルから取ったものでしょうが、「私」と書いているところに、筆者の人間性が伺えて、個人的に好きです。(笑)